私が幼少期を過ごした平成の初めの頃には想像もつかなかったほど、今の世の中は、瞬きするのも惜しくなるくらいにめまぐるしいスピードで変化をしていると肌で感じます。
世界中の情報がリアルタイムに更新され、自宅に居ながらにしてその最新情報に触れることができ、その利便性の高さに満足感を覚えながら過ごす日々。でもどこかで、置き忘れてきてしまったぬくもりのようなものを求めているのも、確かな感情です。
この「てるてる」ことHMU-SATⅡのプロジェクトが目指す場所は、宇宙。一見すると、現代だからこそ可能となった最先端の技術の粋を尽くした憧れの一大事業のように感じますが、その夢を追いかけているのは、高校生や地域の町工場の皆さん。 てるてる開発の根幹にあるのは、学びを深めて得てきた知識や技術を使って懸命に取り組む情熱、そして、ひたむきな若者をサポートする人生の先輩たちの情熱です。
宇宙へ届けようとしている10cm四方の小さな箱型の人工衛星には、このプロジェクトに関わる人たちの、ぬくもりを越えた熱い想いが詰まっています。 便利でも少し寂しさを感じる今の世の中に、温度を感じる、夢の宇宙プロジェクト。心から応援しています。